[0308] 志式神社(ししきじんじゃ)
神社№  0308
神社名  志式神社(ししきじんじゃ)
神社別名  
参拝日  2012/07/22
再訪日  2014/11/23
社格   村社
その他社格 
ご祭神  火明神、火酢芹神、豊玉姫神、十城別神、稚武王、葉山姫神
由緒等  
福岡市指定有形民俗文化財
奈多の志式座

この常設舞台「志式座」は、明治28年(1895)に粕屋郡久山町の猪野神社境内から移築されたもので、毎年4月1日の初老賀祭(厄落とし)と7月19日・20日の奈多祇園祭で使用されています。
建物は間口約18m、奥行約8m、このうち舞台は間口約12m、奥行約5mをはかります。移築後、両側面の楽屋を拡大し、左手の花道などを新たに設けています。また茅の屋根を瓦に葺き替えています。舞台前には盛土をして見所(観客席)が作られています。
天明4年(1784)、疫病と飢饉退散の祈願成就のお礼に志式神社に「おどり」(芝居)が奉納され、以後「万年願」と称して、この舞台が移築されるまでは仮説舞台を組み立て、一年も欠くことなく「おどり」の奉納が続けられてきたと伝えられています。
このような農村舞台はかつて西区や東区にもありましたが、現在市内ではこの「志式座」が残るだけとなっています。

2006年3月 福岡市教育委員会

お潮井

奈多では奈多浜のお潮井(真砂)をテボ(籠)に入れ家の玄関口に備え外出の時身にふりかけて災厄からのがれる事を祈り家屋の新築の際には敷地を清め田畑に撒いては豊作、虫よけを祈ります。この起源は非常に古く神代に神々が行なわれた禊祓いに基くものです。又毎月一日十五日は、お潮井汲みが今日も続けられております。

昭和五十九年厄除記念 四十一才同年中

早魚神事由來

今より千七百余年前(紀元八百六十年)神功皇后征韓の折りこの奈多浜に軍議所を置き水軍の本拠地となし給う時皇后の料理に奉仕した祖先の血を受け大漁満足神恩報謝の心から数え年二十四才二十五才の若者中よりくじで選び、神霊を迎え饗応の奉仕が始められたが魚占とあいまって漁場権優先の競争となり世に云う早魚神事として伝えられるも、今日にては古式を留め神徳の発揚につとめる福岡県神社誌によれば千年來の古典なりと云うこの神事は天神尋ね、神ながらのみぞぎ献魚包丁式ひれ舞いと一連の奉納神楽 誠に古式豊なれば昭和三十六年十一月二日 福岡県無形文化財の指定を受くこの業と伝統を郷人と共に相伝え讃えむ

志式神社記

神功皇后三韓進軍の折此の奈多浜の鎮座される荒ぶる神の御前にて戦捷の神楽を奏して征途につかれた、此の所を神楽岸又は躍り坂と伝え当時神功の料理に奉仕した祖先の意志が受けつがれ今日の早魚神事として伝承される。
古は三郎天神と称え後に志々岐三郎天神と称えたのは志々岐の三郎が勧請合祀した故であろう、明治の代に至り志式神社と改称される祭神は火明神、火酢芹神、豊玉姫神、十城別神、稚武王、葉山姫神で火難、盗難、難産を免れ家運を開く神として広く世に知られる。
正徳五年正月、寫書の「奈多浦志々岐大明神之事」に、聖武天皇の御宇観世音寺建立に当りご本尊を中華の國より運ぶ折、此の奈多沖にて急に大時化に会い肥前の國五島の志々岐大明神を船中に勧請し祈願した所無事皈國することが出来た。その後奈多の吹上浜に斯の社を建てその横に四尺三寸五分三尺六寸厚さ二寸二分の金の台座の上に赤銅の阿弥陀仏像を祭ったが、天正十二年岩屋陣の戦の時島津兵が此の像を盗み皈り后に刀の鍔に改鋳した。之が今日伝わる筑前の阿弥陀鍔の由来である。
此の由緒ある神社を永久に世に伝え限りなき神徳を氏子崇敬者と共に讃えむ。
ご朱印   
鎮座地区 福岡市東区
郵便番号 811-0204
所在地  福岡市東区奈多1236
地図座標 33.691172,130.406511
公式HP   
福岡県神社誌
【社名】 志式神社 [A00-0072]
【所在地】 糟屋郡和白村大字奈多字宮山
【祭神】 火明神、火酢芹神、豊玉姫神、十城別神、稚武王、葉山姫神
【由緒】 十一月十九日祭典の事実によれば斯社創立千年前の如し、然れども年月を徴すべきものなし、旧暦正月上旬参詣多し、火難盗難難産を免ると云ふ天保年間徳川家慶の臣内田伊勢守よりの伝命なりとて筑州藩松平美濃守より盗難除祈祷の事を斯社頭に行はれし事あり。元禄十六年大野貞勝より御供米を寄附す、貞勝は此の方面に田を開墾せし人なり。大祭日六月十九日、二十日と十一月十九日、二十日両度なり、十一月は神楽の古実献魚包丁式等あり。千年来の典故なりと云伝ふ。明治五年十一月三日村社に被定。
【例祭日】 十二月十九日
[神饌幣帛供料進指定] 明治四十四年四月一日
【主なる建造物】 神殿、拝殿、御輿館、社務所、参籠殿
【境内坪数】 二千九十二坪
【氏子区域及戸数】 和白村大字奈多、約三百戸
【境内神社】 恵比須神社(事代主神、十城別神)、愛宕神社(迦具土神)、海積神社(綿津見神)、須賀神社(須佐之男神)、稲荷神社(稲倉魂神)
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公開日  2012/10/28
更新日  2014/12/07
神社入口前風景
神社入口前社号標
神社入口風景
社号標
一の鳥居
一の鳥居扁額
志式座案内板
志式座
境内前風景
ご遷座祭ご案内
二の鳥居
二の鳥居扁額
境内前社号標
お潮井
三の鳥居
三の鳥居扁額
神門前風景
神門
境内風景
神門正面額
神門背面額
境内風景
社殿正面
社殿正面
手水舎
狛犬(阿形)
狛犬(吽形)
お潮井台
古狛犬(阿形)
古狛犬(吽形)
鳥居扁額碑
拝殿内
拝殿神額
早魚神事由来
ご遷座祭ご案内
由緒書き
お潮井砂
社務所
神庫
遥拝所
社殿全景
本殿
本殿彫刻
社殿背景
本殿
社殿全景
絵馬殿
境内風景
境内神社、須賀神社
境内神社(不詳)
境内神社、稲荷大明神
境内神社風景
境内神社、蛭子宮
境内神社、蛭子宮
恵比須様
境内神社、龍宮神社
浜側神社入口
神門裏側
神門傍稲荷神社
神門傍稲荷神社
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