四宮神社由緒
現在の鞍手郡東部と直方市一帯は鎌倉時代から粥田庄と呼ばれた大荘園で四宮神社は天穂日命を祭神として農業を主とする諸産業の守護を願い延元二年(一三三七)に創建された。かつては九月十五日の例祭日に杖神楽が舞われ、境内を霊地とし、時期折々の慰安の場として人々が集い豊饒・無事を感謝した。疫神は療養平癒及び悪業者をいましめる神として、天満神は学問の神でありまた牛を神の使いとされることから農畜を加護される産業神として祭られた神々である。以来六百五十年余、ここ鶴田の里の生活・産業の守りの神として、耕地整理に伴い合祀された道祖神・庚神とともに鎮められてきた。
今般、昭和の採炭による境内の復旧に際し、社殿・鳥居の再建と共に神社の由緒を記す。
平成元年睦月吉日
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