[A00-0056] 海神社(わたつみじんじゃ)
神社誌基本情報
神社誌№ | A00-0056 |
神社名 | 海神社(わたつみじんじゃ) |
社格 | 村社 |
鎮座地区 | 福岡市 |
所在地 | 福岡市大字東油山字黒ノ原 |
メモ |
神社誌明細情報
祭神 | 豊玉彦命 |
由緒 | 不詳、明治五年十一月三日村社に定めらる。 社説に述ぶる所次の如し、元龍樹権現と云ふ筑前国続風土記拾遺によれば東油山村龍樹権現。堂の山上観音後高所に有産神也。 神功皇后志賀三神を合祭る。祭礼九月九日正覚寺奉仕なり。毎年正月十五日粥を神前に供置二月朔日に至て黴の付るすき形体を見て其年の豊凶を占ひ知るとあり飯盛神社の例の如し。村民城戸氏なるもの此の粥を毎年供ふ城戸氏は昔此社繁栄の時の社人の裔なりといふ。此社女人の参詣を禁ずいかなる故にやいぶかしとあり。鎮座の年代不詳なれども寺伝によれば御尊体は僧清賀上人の謹作にして山内鎮守の神として勧請せりと謂ひ敏達天皇の御宇(一説に聖武帝の御宇とも云ふ)東油山観音堂建立と共に創祀せられしものなり古来比田伊(比伊)郷の郷社として藩政時代に降りても郡中より年々米十二俵の祭祀料を供進し二月朔日の御粥開の神事には早良郡下觸村村庄屋連の参詣あり尚御粥目録は御郡役所を始め觸内各庄屋に差遣したり。 又毎年六月一日郡中早苗祝(郡全体の早苗祝祭の意なり)の祭を行へり。殊に九月九日祭礼には神饌調理の用具鍋釜叺蓆桝桶を始め祭器具に至る迄一式毎年其都度新調し清浄の品を以て献饌し厳重なること地方に其比なし。 現今は明細帳に祭神豊玉彦命とあり古来の婦人参詣の禁も漸次解禁の傾向を呈せり。 |
例祭日 | 十月九日 |
主なる建造物 | 神殿、拝殿 |
境内坪数 | 百六十ニ坪(官有地第一種) |
氏子区域及戸数 | 大字東油山、四十八戸 |
境内神社 | 黒殿神社(大山祇神)字黒の原に無格社黒殿神社として祭祀ありしを大正六年四月二十七日許可を得て境内に遷し境内神社とす。 |