[0229] 高祖神社(たかすじんじゃ)
正面写真・地図
神社情報
神社№ | 0229 |
神社名 | 高祖神社(たかすじんじゃ) |
神社別名 | |
参拝日 | 2012/04/07 |
再訪日 | 2020/06/01 |
社格 | 県社 |
その他社格 | |
ご祭神 | 天津日高彦火々出見命、玉依比売命、息長足姫命、天照皇大御神、豊受神 |
由緒等 |
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ご朱印 | |
鎮座地区 | 糸島市 |
郵便番号 | 819-1571 |
所在地 | 糸島市高祖1578 |
地図座標 | 33.544768,130.260464 |
公式HP | http://www.kiku.com/takasu_shrine/ |
福岡県神社誌 |
【社名】 高祖神社 [A00-0580]
【所在地】 糸島郡怡土村大字高祖字高祖
【祭神】 天津日高彦火々出見命、玉依比売命、息長足姫命、天照皇大御神、豊受神
【由緒】 九州諸将軍記には神代より鎮座とあり、建久八年原田種直怡土城の旧跡を再興し在城せしより該神を城中の鎮守とし天正十四年原田信種没落の後怡土郡総鎮守の由、往古当村字大下と云ふ地に鎮座永正四年今の地に移転永正以来の棟札には託祖大明神と記載せるもの現存す、又筑前国続風土記等には元慶元年九月ニ十五日神位云々今の本殿は天文十年原田弾正隆種改造寛文二年黒田光之材木悉皆寄附補す、明治五年壬申十一月三日郷社に定められ大正十五年六月九日県社に列せらる。
祭神天照大御神豊受神は字屋敷に無格社大神宮として祭祀ありしを大正四年一月許可を得て合祀す。 尚社説に曰く当社創立の起源詳かならざるも怡土県鎮土の社として上代より鎮座ありて怡土県主の崇敬厚かりし事明かなり。怡土県主五十述手の勤王、一に当社尊崇に因るものと思惟せらる。神功皇后三韓御征伐の御時香椎の宮より此処まで御幸ありて、高祖の神に異国降伏の御惠を仰ぎ給ひけるに果して冥助特に深くありければ皇后御帰りの後報賽の御祭として新に御宮を造り乾に向つて御社を建て給ひき。下つて奈良朝孝謙天皇の御代吉備真備に勅して怡土城を築き給ひしが、当社を怡土城鎮護の神とし給へり。当社は城内中央の岡の上にあり。三代実録に元慶元年九月二十五日癸亥授筑前国正六位上高礒比咩神従五位下、とあり。但し正六位を授けられし時代は不詳。原田氏怡土城の旧跡を修理し高祖城を築き此の地に威を振ふ事凡そ四百年(建久八年より天正十四年迄)、その間当社を城中の鎮護の神として崇敬し毎年正月元日同十五日二月初卯三月三日、五月五日、七月七日、九月九日、十一月初卯には原田氏祭主となり、殊に九月二十六日の大祭には原田当主御輿に供奉して御幸をなせり。原田時代の棟札、古文書等多数現存せり。黒田氏筑前国主に封ぜらるるに至り、当社を怡土郡の総社と定め、諸事郡中にて辨ぜり。現今も四月二十六日祈年祭の節には郡内各大字より祭典費を寄進し、大神楽を奉納するを例とせり。 【例祭日】 十月二十六日
【神饌幣帛料供進指定】 大正十五年七月八日
【主なる建造物】 神殿、幣殿、拝殿、社務所、神饌所、神庫
【主なる宝物】 縁起、棟札、絵馬、刀剣
【境内坪数】 千三百九十七坪
【氏子区域及戸数】 高祖区全体 戸数百二十戸
【境内神社】 伊弉諾神社(伊弉諾尊、伊弉冊尊)、思兼神社(思兼命、菅原道真)、徳満神社(大名持神、少彦名神、保食神)
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糸島郡誌 |
【社名】 高祖神社 [N01-0081]
【所在地】 糸島郡怡土村
【由緒】 幣帛料供進指定社。大字高祖字高祖にあり本社は古代より怡土郡の惣社なり。中古怡土庄一の宮といへり。高祖山の西麓に在りて神殿は西に向へり。祭神中座は彦火々出見尊、左座は玉依姫命、右座気長足姫命なり。社伝に高祖と云へるは歴世の帝王皆此御神の裔孫なればかく称し奉るなるべし。神功皇后三韓を伐ち給はんとて此御神にも祈らせ給ひし故に後世至りて相殿に祭ると云ふ。祭日十月二十六日。創立の年紀伝らず。三代実録巻三十二に元慶元年九月二十五日癸亥授筑前国正六位高磯比咩神従五位下と見えたり。高磯比咩神とあれば即ち女神なり、神功皇后玉依姫相殿に在ますを以て比売神の号あるか。
昔は今の社より西北十町大霜に在りしが永正四年丁卯七月十日原田興種今の地に移せり。(棟札に奉造立大日本国筑前国怡土庄鎮守高祖山大菩薩一宇(中略)原田彈正少弼大藏朝臣興種云云永正四年とあり)天文十年原田隆種之を再興し、(棟札に奉再興云云 怡土郡一宮託祖大菩薩宝殿一宇云云 天文十年辛巳十二月十九日とあり)又元亀三年原田親種再興せり。(元亀三年壬申十二月十八日の棟札に奉再興中略 一宮託祖大菩薩云云 奉行宮別当上原和泉守宮司権大僧郡法印永円とあり)。其後寛文二年乙丑黒田光之修補を加へ、元禄六年癸酉黒田綱政石鳥居を立て社前の磴道をも修補せられたり。明治五年十一月怡土郡郷社と定められ、大正四年十一月十日即ち陛下御即位式当日を以て奉幣使(郡長)を差遣せられ、神饌幣帛料供進の御指定を賜ふ。是より毎大祭には奉幣使の参向あるに至る。大正十五年六月廿九日附を以て内務省より県社昇格の指令ありたり。 昔は神領を有し祭日には神輿三雲なる細石神社に渡御ありしが今は其礼絶えたり。又大鳥居中の鳥居とて有りし由なれども何の時代よりか無し。唯小字にのみ旧名を存せり。又社の右に陽池左に陰池あり早魃の時村民裸体にて之を浚へ以て雨を祈るといふ。原田時代は一年両度の祭典最盛大にして流鏑馬もありしといふ。今の桟敷も其当時馬場桟敷の跡なりと。黒田公時代に及び郡祭に移るも毎年三月廿六日は大神楽あり。九月廿六日には相撲あり。近郷より参詣する者多し。近代は十月廿六日を以て例祭日とす。 高祖神社神職上原家は上代より奉仕せる神官にして維新前までは大宮司なり。故に村民も其名を呼ばずして単に之を通称とせり。維新後官名都て改まり和光祠官たり、以て今の職名となれり。天道根命(一に曰く天日鉾)を遠祖とす。五十迹手より数代の後胤伊覩県主栗隈王九代列相の実子橘朝臣春盛を養ひ嗣とせるを当家第一代とす。怡土の大領に補せらる。是より数代を追うて当社司上原和奉まで四十七代なり。此間社運と共に盛衰ありと雖常に祭祀の任に当り終始渝らざるは此家なり。原田種直が頼りて以て起りしも当家第二十二代上原兵庫頭和重の時なり。其叙位々記の巻等の古文書多く家に蔵す。此の如き世襲の神職なれば維新後明治の初年和光の代士族籍に編入せらる。 高祖神社境内神社に次の三社あり。 伊弉冊神社 祭神伊弉諾大神、伊弉冊大神、由緒不詳 思兼神社 祭神思兼命、菅原大神、由緒不詳 伊勢大神宮 永正の頃原田氏周防大内の幕下たりし時乱世にて伊勢参宮できざりしかば同国山口大神宮を勧請すと云ひ伝ふ。南の方高祖の入口を伊勢城戸といふ。大正四年一月十二日許可を得て同月廿二日高祖宮に合祀す。祭日九月二百十日の日を用ふ。原田氏滅亡の後旧臣の当地に居残れる者大神宮宮座を組織し以て今日に及べり。 |
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公開日 | 2014/12/28 |
更新日 | 2020/06/28 |
その他の写真
社殿全景[2012/04/07撮影] |
社殿全景[2012/04/07撮影] |
社殿背景[2012/04/07撮影] |
社号標[2014/12/23撮影] |
参詣道入口風景[2014/12/23撮影] |
参詣道脇庚申塔[2014/12/23撮影] |
怡土城址全景[2014/12/23撮影] |
怡土城址案内板[2014/12/23撮影] |
怡土城址入口風景[2014/12/23撮影] |
怡土城址碑[2014/12/23撮影] |
続日本紀抄碑[2014/12/23撮影] |
怡土城と吉備真備[2014/12/23撮影] |
神社入口風景[2014/12/23撮影] |
神社案内板[2014/12/23撮影] |
注連掛石[2014/12/23撮影] |
参道風景[2014/12/23撮影] |
参道脇社号碑[2014/12/23撮影] |
参道風景[2014/12/23撮影] |
一の鳥居[2014/12/23撮影] |
一の鳥居扁額[2014/12/23撮影] |
参道風景[2014/12/23撮影] |
注連掛石[2014/12/23撮影] |
参道風景[2014/12/23撮影] |
境内前階段[2014/12/23撮影] |
ニの鳥居[2014/12/23撮影] |
ニの鳥居扁額[2014/12/23撮影] |
手洗鉢[2014/12/23撮影] |
お潮井台[2014/12/23撮影] |
神楽殿[2014/12/23撮影] |
高祖神楽解説板[2014/12/23撮影] |
社殿全景[2014/12/23撮影] |
社殿全景[2014/12/23撮影] |
社号塔[2014/12/23撮影] |
社殿正面[2014/12/23撮影] |
社殿正面[2014/12/23撮影] |
社殿正面[2014/12/23撮影] |
狛犬(阿形)[2014/12/23撮影] |
狛犬(吽形)[2014/12/23撮影] |
手水舎[2014/12/23撮影] |
お潮井台[2014/12/23撮影] |
由緒書き[2014/12/23撮影] |
寄付のお願い[2014/12/23撮影] |
拝殿神額[2014/12/23撮影] |
拝殿内[2014/12/23撮影] |
拝殿内[2014/12/23撮影] |
拝殿内[2014/12/23撮影] |
拝殿全景[2014/12/23撮影] |
社殿全景[2014/12/23撮影] |
境内神社、伊弉諾神社[2014/12/23撮影] |
ご神池[2014/12/23撮影] |
境内風景[2014/12/23撮影] |
社殿全景[2020/06/01撮影] |
社殿正面[2020/06/01撮影] |
社殿正面[2020/06/01撮影] |
社殿正面[2020/06/01撮影] |
拝殿内[2020/06/01撮影] |
社殿全景[2020/06/01撮影] |
本殿[2020/06/01撮影] |
本殿彫刻[2020/06/01撮影] |
社殿全景[2020/06/01撮影] |
社殿背景[2020/06/01撮影] |
手水舎[2020/06/01撮影] |
境内神社、思兼神社[2020/06/01撮影] |
境内神社、伊弉諾神社[2020/06/01撮影] |
高祖神社御本殿修復事業概要[2020/06/01撮影] |
高祖神社 本殿・拝殿[2020/06/01撮影] |
くつろぎ処[2020/06/01撮影] |